好きなもの日記

家と職場の往復……好きなものを語らないと死に至りそうだぜ

くるり聴いて京都を歩き回りたい

こんにちは、またはこんばんは。

知らないうちに11月。まあ知ってはいたのだけど、1年間を12の月に分けたうちの11番目という印象しかなくて、自分が京都で過ごした一番好きな時期だってことを忘れていた。

2年前まではこの週末は絶対京都にいた。それも忘れてしまうなんて、いかに日々に追われ日常に埋没しているかわかってしまい、ちょっと嫌になってしまうけど、いったんそれは脇に置いておきたい。

京都は距離的にはすぐ行けるのに、なんだか遠い。よく知っている街のはずなのに、もう全然知らない街みたいで、行くと寂しくなってしまうこともある。次行くときには、知っている人が京都からいなくなって、知っている店もなくなって、自分は他の観光客のように、ガイドブック片手に旅情を満喫してやろうと街中を放浪しているかもしれない。

そんな街になっているかもしれないけど、くるりを聴きながらだったら、私は知っている京都に帰れる気がする。

くるりが、京都に住んでいたころの思い出に強く結びついている、というわけではない。むしろ、くるりを聴き始めたのは京都からいなくなってからだ。

思い出は、思い出せば数多あふれてくるものだろうけど、私は記憶の瞬発力が良くないので、そんなにすぐ過去にひたれない。しかし、くるりを聴くと、あの時の楽しさとかもやっとしたこととか、寂しくても孤独じゃなかったこととか、なんとなく思い出せるのだ。

ということで、くるりの曲を聴きたい京都の場所を挙げます。一人京都旅に行きたい!!

 

1.「春風」@鴨川

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「ゆるがない幸せ」について、川面を見つめて考える時間も人生に必要だと思うんですよね~。秋なので、季節が違うけどいいのです。春風を聴けば、鴨川の冷たい風も、なんだかあったかい。あくまで心理的風景なので、防寒は忘れずに。

「リバー」なんて曲名そのままだけど、絶対あうな~。極端なことを言えば、くるりのベストアルバムやプレイリストをシャッフルして、鴨川沿いを2時間くらい散歩するのが一番楽しい。

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2.「魔法のじゅうたん」@大文字山

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私は勝手に、大文字山は自力で一番空に近づける場所だと思っている。頂上付近では、京都の街が一望できるのはもちろんだが、空の広さと近さに必ず驚くのだ。運動不足の体にはきつい運動量で、息があがって苦しいだろうけど、開けたところから見る空がいつもとなんだか違うから、山の下にある日常も吹き飛んでいくかもしれない。

 

3.「京都の大学生」@哲学の道

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題名にしろ歌詞にしろ、京都の曲でしかないので、京都で一番聞きたい曲。進々堂に行ってもいいけど、あまりにも歌詞にシンクロすると恥ずかしいので、やめておきたい。哲学の道はギリギリ左京区なのではなかろうか。206系統のバスは通っていないけど、まあいいじゃないか。市バスに乗りながら車窓を見ても合うと思う。

 

4.「琥珀色の街 上海蟹の朝」@中華料理屋さん

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左京区に京都一麻婆豆腐が美味しい(個人感想)中華料理屋さんがある。「駱駝」という店なのだが、小さい店なので、順番を待つ間に中華気分を上げておきたい。その店に限らず、京都は中華が美味しい店がたくさんある。一人で瓶ビールに餃子食べたら、懐石料理にはない、別の贅沢を味わえるはず(やったことないけどね!!)。小籠包食べたくなっちゃうので、点心が充実した店がいいかもしれない。

 

5.「Remember me」@任意の見晴らしのいい場所

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鴨川が見える橋の上とか、船岡山とか、京都タワーとか、見晴らしがいい場所で夕焼けを見たい。

夕景は綺麗には違いないが、孤独にのみこまれる危険もある。桃色、茜色、紺色が混ざった夕焼けを見たことがあるが、段々そこに車や街灯の光が入ってくると、「ここではないどこかへ帰りたい」と気持ちが落ち込んだことがあった。そんなときも、この曲で包み込まれたら不安が小さくなるのではないだろうか。まあ、本当に帰りたくなったら、新幹線に乗って帰路につけばいいだけだ。これも旅のいいところだと思う。

ちなみに「東京」はいい曲だし、旅立ちの曲だと思うけど、俗世に帰りたくない気になりそうなのでオススメはしないです。「東京」は東京で聴こう。そりゃそうだ。

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